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先生の色が正直だったから、俺は話したわけで。 この人は信じてくれる。 そう確証できる色だったから、俺は包み隠さず話した。 結果、案の定信じてくれたようで。 眩しい先生は、迷わず俺の話を信じた。 少し色の変化があったな、と思ったら、どうやら先生の話の件は俺の目について、だったらしく。 たまたま今回は話の種が被っただけ。 ちょうどよかったと、つぶやいていた気がする。 俺としても、思惑通りって、感じ。 あれから先生は気がついたら、声をかけてくれるようになった。 きっと気がつかなかっただけでずっとすれ違っていただけの関係だったのに。 1週間前から、変化。 だから俺も、それに呼応するように、先生に倣った。 それにしても、 「おはよう、坂巻」 なんて 「………はようっす、」 眩しい先生なんだろう。
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