序章

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「まってよー」 「あんたたちが遅いんでしょう!?」 「まぁまぁ、奏落ち着いて、ね?」 「お姉ちゃん!この二人を甘やかしたらダメ!」 「お兄ちゃ~ん、奏ちゃん怖いよー」 「全く!少しは痩せなさい!!」 幼少期の記憶、よく四人で大きな桜の木がある公園で遊んでいた 俺ら双子はかなり太っていた ホントに幼稚園児かってくらいに それに引き換え彼女たちは美女、先ほど言った桜の花言葉「優れた美女」である 「うわ~!二人のお父さん凄いね!」 「でしょ!この町の町長だからできるのよ!!」 「奏が威張ることじゃないだろ?」 「うるさい!デブのくせに!」 「んだと!?」 「はいはい、ケンカしないの」 ・・・・・ホントに仲良かったのか? 「・・・・ホントに言っちゃうの?」 「うん、お父さんの仕事で外国に」 「・・・・・」 「奏?」 「また・・・会えるよね?お別れじゃないよね?」 「奏・・・」 姉の美奈子が奏を後ろから抱きしめる 「・・・・大丈夫、また会えるよ、この・・・」 桜の木の下で――――――― ピピピピピピピピピピピピピピピ!!!
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