序章

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「大貴君・・・」 全く・・・・ 「いひゃい!?いひゃいっす!!」 「あんな大声出したら恥ずかしいじゃない!!」 「す・・・すいまひぇ「でも・・・」・・・ふぇ?」 「でも・・嬉しかった、私待ってるね」 「しぇんぱい・・・」 そうだよね・・・私も前を向いて歩かないと・・・ダメだよね 「さぁ!今度こそ行こうか!」 「ハイ!まず映画ですけど好きなのどうぞ!」 見守っていてね!楓雅!! 同時刻 ~楓雅side~ 「・・・・帰ってくんの遅かった、か」 桜の木の上にあるログハウスの中で一人静かに涙を流す俺 さっきの会話が丸聞こえ、そしてあの彼氏君のセリフ 「(笑って〝ただいま”って言えねぇじゃん)」 あいつは真剣に奏のことを想っている もちろん奏も同様だ 俺が入る隙間なんて最初っからなかった 「んじゃ、これもいんねぇな」 手に持っているのは一枚の紙、そこには かえってきたらけっこん!!byふうがアンドかなで と、つたない字でそう記されていた 「・・・じゃあな」 紙をGパンのポケットに突っ込み、ログハウスに別れを告げる もう少し帰ってくるのが早かったら・・・・ 「まさかな」 ふっと鼻で笑い、公園を出る     ・・ あいつら四人の応援に回ることを決心しながら・・・
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