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「あ、泊まるなら食事も用意しないと!嫌いなもの、ありますか?」
「チーズ・・・・・・チーズが大ッ嫌いだ」
言い捨てる。乱暴な言葉に聡は驚いたようだ。だが、穏やかに承諾の意を伝えた。
「のっぺら、さっきからなんか言いたそうだが、なんだ?」
のっぺらぼうがニヤリと笑ったように猫は感じた。
「クヴェっつぁん、肩の模様、なんすか?」
「クヴェつぁんって、なんだ。さっきも模様ッつってたな?なんの模様だ?」
猫は肩をみようとした。しかしいくら肩をみようとしても、模様の一部は完全に視界の外で見えない。
聡は見かねたのか鏡を取り出して、猫の模様を映して見せた。鏡に龍の模様が映る。猫は模様をみたとたん、声を強ばらせた。
「・・・・・・なんで、なんであるんだ?なんで、なんで・・・・・・」
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