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(なんなんだ、あいつらは?この姿はなんなんだ?)
ギリギリと歯噛みしながらも、首をかしげた。
(なぜ猫だ?オレは・・・・・・)
「・・・・・・ん?猫?」
後ろから聞こえてきた声に、猫は全身の毛を逆立てた。
聞こえてきた声の主は猫の様子に目もくれず、のんびりした声で言った。
「旦那ぁ、猫がいますぜぇ。可愛らしいわぁ」
「・・・・・・怯えてますね」
逃げなければと思っても体が強ばる。猫はもう、捕まると諦めた。あの男たちに・・・・・・
「ですが大人しいでっせ? 旦那ぁ」
一人の男は猫を抱き上げて撫で始めた。予期せぬことに驚いた猫は毛を逆立てて暴れようとしたが、男は離さなかった。
「あなたの姿にビビっるだけでしょ?」
(先程追いかけやがったやつらと、声、違うな)
思いきって猫は顔をあげる。抱き上げる男の顔が猫の瞳に映る。その瞬間猫は叫んだ。
「ギャァァァアア!?顔がねぇ!?」
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