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「なんなんだ?あいつ・・・・・・」
「不思議な方でやんしょ!」
(お前がな・・・・・・)
男に向かって言いかけた言葉を飲み込む。猫は腕からするりと抜け出した。興奮している男の方へ振り返り、別の言葉を低くかけた。
「名乗れ。オレは・・・・・・」
「お、肩になんかの模様あるんすね」
「話を聞けぇええ!!!!!!」
叫びあげた猫は全身でゼェゼェと息をした。のっぺらぼうはつまらなさそうに口を尖らした。
「大声でなくとも聞こえまっせ・・・・・・」
「てめぇが聞かねぇのが悪い。オレは、ウァッザー・クヴェルトという。お前の名は?」
「面白い名前ですなぁ。わしっすか?わしゃあ、のっぺらぼうの権三でっせ」
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