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「なんで、驚かない?」
「はひぃ?」
のっぺらぼうの間抜けた返事に被せて、猫は言葉をついだ。
「俺が言葉を発した瞬間に、噴水の周りの奴等は嫌な顔をした。お前らは驚かなかった。これは妖と関係あるのか?・・・・・・ておい、のっぺら聞いてんのか!?」
翔とのっぺらぼうは口を開くのをためらった。猫は畳の端を軽くだが何度も引っ掻く。翔はネコの強い視線にため息をついて、話はじめた。
「・・・・・・ここは不思議なモノタチが集まります」
「だ、旦那ぁ!!」
「いつも不思議を目にする僕はもちろん、妖たちは仲間だと思ったのです。先ほどは失礼しましたが、あなたが話す姿をみて思ったのは、妖であるから・・・・・・と」
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