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「昨日、あれからすぐ帰ったの?」
中村くんは満員電車の中、私のそばに乗ってくれた。
それだけで、気持ちがキュンとなる。
「うん、ほら、写真撮ったよ、キレイな夜桜!」
わたしは、周りの視線なんか気にせずに、携帯カメラにおさめた写真を、中村くんに見せてあげた。
「キレイだな……」
気を利かせて野乃ちゃんは少し離れて、
こちらをニヤニヤして見ていた。
「昨日、あれから、へんな男がやって来たんだよ。」
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