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「拒否ったら学校行くからな」
脅しながら復縁を迫る、編み込みロン毛の剛は、
連れの男と出入り口に向かった。
私は、急いで壁側を向き、
奴に見えないようにドリンクを飲む。
「警察沙汰になったら
次は間違いなく少年院だぞ」
連れの男が
剛に注意しているのが聞こえた。
「さくら、大丈夫??」
さくらの友達が足早に去った恐怖から解放され、一気に話していた。
「あんな人、どこが良かったの?」
わたしも
聞きたい。
耳をそばだてて、
姉の回答を待つ………――――
「あいつのことは、
一度も好きだなんて思ったことないよ」
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