出会い、かな?-2

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あいつが、 さくらを、きっと強引に連れ込んだんだ! わたしは、 再度、ドンドン!!とトイレのドアを叩く。 「早く!開けて!」 「うるせ!そこで漏らせよっ!」 ……こ、 こいつ――~~~! 携帯電話を取り出し、一瞬、警察でも呼ぼうかと思ったら、 ♪♪♪♪♪♪ 「あ」 こんなタイミングで中村くんからメールが………… " 今駅にいるよ。 もう、部活終わった? " 「……こんなことしてる間に、進展チャンス逃しちゃう」 わたしは、藁をも掴む思いで、 " 公園で、あの編み込みロン毛が姉ちゃんに悪さしてる! " と、 何にも、事情を知らない中村くんに助けを求めた。 嫌われるかもしれないし、 あいつに怪我させられた彼が来るわけないと思いながらも、 トイレのドア向こうでさくらが泣いているかもしれない、 そう思うと ドンドン!! 「さくら!さくら!」 何とかしなきゃ!と 黙って待ってるなんて、できない。 ガチャン! と、ドアが目の前をスライドし、 「さっきから、うるさいんだよ、バカ女」 剛が シャツをズボンに仕舞いながら出てきた。
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