出会い、かな?-2

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「うるさいんだよ、バカ女!」 そう言って、私の前に立ちはだかった剛は、 やっぱり、デカい身体で 私に威圧感と恐怖感を植え付ける。 剛の背後に、 蓋を下ろした洋式トイレの上で、 乱れた服のまま うずくまるように座る さくらがいた。 「さくら!」 「なんだ、またお前か?!」 剛は、私を覚えていたようだ。 薄暗いトイレで何をしようとしていたのか、 悲しくも容易に想像できる、双子の姉の姿を見て、 過去最大の憤りを、目の前の男に感じて、 悔しくて 涙が出そうだった。 「鬼!鬼畜やろう!」 わたしは、剛を殴ろうとして、 「お前、この間からスーパーマンのつもりかよ?」 その手を簡単に捕らえられてしまった。
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