出会い、かな?-2

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「関係ねぇブスが邪魔すんじゃねえ!」 私の腕を掴んだ剛の左手は、 左手が利き手なのか、物凄い力で、 骨が砕けるんじゃないかと思った。 「関係なくない、 さくらは……家族なんだから……」 …____最近 姉妹なのに、全然悩み事とか、相談しあうこともなかった。 双子なのに、 環境も行動も考えも、重なり合う部分が少なくて、 淋しいようで、 それが大人になっていく過程なんだと、 ………諦めていた。 「は? まさか、お前がさくらの妹?!」 剛は、ぎらついた瞳を、 更に馬鹿にした形に変えて 「お前 可哀想なヤツだなっ!」 私のコンプレックスに トドメを刺した。 「さくら、お前の妹?姉?全然、にてねーな、 血繋がってねぇんじゃねえの?!」 さくらは 無言のまま、首を横に振っていた。 「さくら………」 とても、 恥ずかしそうにして私を見ない。 腕が痛いのか、 悲しいからなのか、私の目から、雫が垂れる。 私たち 無力だね……… 「舞ちゃん!!」
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