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「へんな男?」
「うん、バイクに乗って入ってきて
桜の管理人みたいなこと言ってた……」
あれは、
なんだったんだろう?
「世の中には色んな奴がいるからなぁ」
中村くんはあまり、興味なさそうに聞いていた。
「次はI駅ー! 御降りの際は忘れ物などございませぬよう―……」
車内アナウンスが流れて、
中村くんは、私を振り返り また微笑む。
もう、天使にしか見えないよ。
「さっきの写メ、俺欲しいから、
アドレス教えていい?」
キュゥゥゥン
…………さくら
あんたが大変な時にゴメン。
今
わたし、
高嶺の花だった恋の相手に、
…………夢中だよ。
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