出会い、かな?-2

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「喧嘩に強い友達?」 朝のHRが始まる前に、音無の席近くで、 まるで仲良しのように、私はコソコソと話をする。 「いたら、紹介してくれないかな?」 わたしは、さくらを あの" 剛 " という不良から守りたかった。 じゃなきゃ 自分の恋だって全うできない。 結局、わたしも、自己中な女だ。 「空手とか柔道やってる奴は基本、喧嘩はしない人間ばっかだよ それに、そのしょうもないワルから、お前の姉ちゃん守ったとしてさ、 なんか報酬あんのかよ?」 音無も、 私とおんなじ……… 「リスク負いたくねぇじゃん誰でも。」 ……――リスク 確かに、そうだ。 「わかった、小遣いのヘソクリなら、あげるよ」 「期待できねえな、それ。 じゃ、剛を退散させたら、 姉ちゃんがやらしてくれる!って報酬、どう?」 「……………」 何よりも、 自分の希望や願望を 真っ先に叶えたいと思っている、 愚か者だ―――。
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