119人が本棚に入れています
本棚に追加
「全部…話すつもりで来たの」
サクラの決意の言葉が
完全に私の階段を上がる足を止めさせた。
「………大丈夫?」
光くんの優しい声……
「私が汚い女だと思われても
また、同じように目に合う女の子がいなくなるなら……」
「サクラちゃんは汚くないよ!」
自慢の姉で
反して、同じように
コンプレックスの原因だった、
綺麗な容姿のサクラ……
「………汚いよ…
こんな私
誰が好きになってくれるっていうの?」
____" 誰がこんな私を……………¨
胸が一気に締め付けられた。
それは、
容姿に恵まれなかった私が
いつも
思っていたこと。
「サクラちゃんは、キレイだよ。」
光くんの優しい声が聞こえる____
「だから泣かないで」
優しい声の持ち主は、
傷ついた、美しい花を
抱き締めていた。
最初のコメントを投稿しよう!