複数愛

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「泣いてなんかいないよ。」 いつも、ここで会う不思議な少年は、 いつも1人……… 「一人って寂しくないの?」 彼女や友達とは桜見ないのかな? 「淋しいとか、 そんな感情はもうないよ。小さいガキじゃあるまいし。」 「…………」 人間は、いくつになっても孤独は嫌だと思うのに、 やっぱりヘンな子。 「お前、首っ?」 この子にも気付かれた。 「キスマークじゃないからね。」 「見ればわかるさ、バカ」 ………バカは音無だけね。 「危ない目に遭ってるみたいだな。 この間といい。大丈夫か?」 ヘンな子だけど、けして私を突き放さない。 「………大丈夫じゃないよ………」
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