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舞だけが、おかわりまでして完食した夕飯。
先にお風呂に入った私達が二階に行くと
お父さんとお母さんは
リビングで小声で話し合っていた。
「中間も始まっちゃうね」
私は先にベッドに横になる舞に、
遠まわしに勉強をすすめる。
「……苦しい…」
「え」
「食べ過ぎた」
「…………お父さんの分まで食べるからよ」
きっと、無理して食べたんだろうけど……。
「ねぇ、サクラ」
ゆっくり起き上がった舞は、
ベッドに体操座りをして聞いてきた。
「なに?」
「剛、なんであんなに女を虐めたがるのかな?」
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