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テレビから流れる"砂の嵐"の音で目覚めた私。
はっ!と目を覚ますと
自分の首と肩から 光くんの腕が見えた。
『え____』
彼の寝息が、すぐ背後から聞こえ
温かい息まで感じる距離感に、
ドクドクドクと心臓がうるさくなった。
………光くん、近いです。
彼の腕から、そっと外れ
わたしは、ゆっくりその寝顔を見るために振り返る。
「…………」
う
わ
想像以上に、綺麗な寝顔がそこにあった。
まつげ
ながっ
鼻も唇も上品で綺麗だ―――――
こんなキレイな男の子、見たことない。
「光くん……」
__" 光 " と題されたあの絵画の少年、
"晃志"
あれに、そっくりな高貴な寝顔――――
光くんは、
どこにも行かないでね。
わたしは、
そっと
寝顔にキスをする。
" 大好き "
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