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………いつからだろう?
中学?
自分の顔がキライになったのは…。
" サクラちゃん綺麗になったなぁ "
" えっ双子だったんだ!年子の姉妹だと思ってた!"
他人に浴びせられる、容姿の違いを指摘する言葉。
自分の顔だけじゃなく、
サクラまでキライになりそうだった思春期……。
先に
さなぎ から
美しい蝶になったサクラが
とても羨ましかった…____
「止めて______!」
私は
ずっと憧れていた美しいサクラの顔に、
剛が振りかざしたナイフが触れる、
その前に
サクラを
抱きしめたかった。
「舞!!」
私たちは、
どんなに容姿や性格が違っても、
お父さんやお母さんに同じように愛情をもらったんだから、
人の愛し方は同じなのかもしれない。
同じ人を好きになったとしても
不思議じゃない。
「舞!舞!舞っ…」
サクラの泣く声なんか
聞きたくない。
「………この女………バカすぎる……」
私は
ナイフに切りつけられた背中に走る鋭い痛みが、
まだ生きている証なんだと思った………
『足じゃなくて、よかった…』
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