永遠に

9/34

110人が本棚に入れています
本棚に追加
/34ページ
スコップを頭に振り落とされたモヒカンは、 「あ゛あ゛あ゛っ!」 と うずくまり、立てなくなっていた。 「ふざけんな!二回も逃げられると思うなよ!」 それを見た剛が サクラを抱えたまま近寄ってくる。 次に剛を殴って、サクラを助け出そうとした私は、 サクラを盾に立ちはだかる剛に スコップを振り回せないでいた。 「姉妹2人でなめやがって!」 剛は 再びナイフを取り出す。 「てめーのせいで、 綺麗な姉が顔、切り刻まれるところ見て地獄に行きやがれ!」 とても 好きな女に対する扱いだとは思えない乱暴な勢いで、 サクラの顔を掴んだ。 「!!やめなさいよ!」 サクラの悲鳴と共に、 私はスコップを放り出した。
/34ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加