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スコップを頭に振り落とされたモヒカンは、
「あ゛あ゛あ゛っ!」
と
うずくまり、立てなくなっていた。
「ふざけんな!二回も逃げられると思うなよ!」
それを見た剛が
サクラを抱えたまま近寄ってくる。
次に剛を殴って、サクラを助け出そうとした私は、
サクラを盾に立ちはだかる剛に
スコップを振り回せないでいた。
「姉妹2人でなめやがって!」
剛は
再びナイフを取り出す。
「てめーのせいで、
綺麗な姉が顔、切り刻まれるところ見て地獄に行きやがれ!」
とても
好きな女に対する扱いだとは思えない乱暴な勢いで、
サクラの顔を掴んだ。
「!!やめなさいよ!」
サクラの悲鳴と共に、
私はスコップを放り出した。
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