序章

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あなたは幽霊を信じますか? あなたは奇跡を信じますか? あなたは神様を信じますか? この質問に回答するとしたらイエスかノー、答えはどちらかになるだろう。 イエスと答えるのも、ノーと答えるのも、人それぞれだ。 ある人が幽霊を信じているとしよう。 きっかけは様々だが、要はその“非現実”を望みたくなるような出来事があったのだろう。 ここでさらに大きく分けて幾通りかの人間が出てくる。 例えば、本当の幽霊を見つけようとして、パワースポットめぐりをする人。インターネットで怪談や都市伝説のサイトをネットサーフィンする人。有名な霊能者を訪ねてみる人。一人かくれんぼやこっくりさんなど降霊術をやってみたりする人。 実にいろいろな方法で“非現実”に到達しようとするわけだ。 無論、ただ漠然と『いるんじゃないの?』程度にしか思ってない人は何もしないかもしれない。 こうすると物事の捉え方という点において意味合いが変わってくる。 どういうことかというと、“信じている”という受け身的な意思が前述のような行動によって“探してみよう”という意思に変わっているということだ。 つまりは宝探しと同じだ。結果的に宝が見つからなくても、宝を探しているその過程が意外と大きなモノになったりするってことだ。 ここまで意味のわからないことをダラダラと言わせてもらったが─── ただ一つ言えることはこういう“超常”っていうのは意外と身近な“日常”に潜んでるもんなんだぜ。
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