第1章

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二週間ぐらい前も韋駄村ってところから血で書かれた変な手紙とかも送られてきた。 もちろん韋駄村っていうのは実際には存在しない村だ。 嫌な予感がしてみんな大好きGOOGLE検索したら、ありましたよ、韋駄村。 都市伝説とか怪談のサイトにね……。 とりあえず郵便物を靴箱の上に置き、玄関に塩をまく。 ほとんど効果はないけどな。 そしてひとまずリビングに行き郵便物を危なそうなのと普通のものを分けて置いてから、家の各場所に張ってあるお札を張り替える。 言い忘れていたが、俺は一人暮らしだ。 理由? 少し考えればわかることだ。 俺がいろいろ変なものを呼び寄せるから家族が怖がってね……俺にこの一戸建てをあてがってね……俺をおいて引っ越しちゃってね……アレ? 目から汗が……べ、別にさびしくなんかないんだからねっ! 「今日は半分以上破れてるし……」 二度目のため息をつく俺。 家には結構な量のお札が貼ってあるんだが一日持たずにほとんどが破れてしまう。
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