🌱🌱🌱第一章🌱🌱🌱

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🌱 🌱 🌱 「……なぁ。何で見てくれねぇの?」 見ろよ。 ちゃんと、俺のこと見ろよ。 いや、ツカはちゃんと俺のこと見てる。 友達として、親友として、幼馴染みとして、いつだって俺のことを見てる。 馬鹿。馬鹿だよお前。 俺がお前をどんな風に思ってるか、なんにも知らない癖に。 俺がお前に何をしたいかなんて、なんにも知らない癖に。 そんな風に可愛く笑うな。 俺に触るな。 名前を呼ぶな。 近付くな。 俺は、彼の両の腕を押さえつける。そうして、唇を塞いで、舌を絡めて、呼吸を遮ってやる。 このまま舌を噛まれて死んだって、いいんだ。 ――陽射しが、白いカーテンを通して部屋を照らしていた。 ……朝か。 それにしても、暑い。クーラーは夜中切れるように設定してあるから、朝は猛烈な暑さの中目覚めることになる。 一階で、母が何かを叫んでいる。大方「たまには早起きしなさい!」とか、説教染みたものだろう。 俺は重い上体を起こすと、下半身に目を落とした。 いつものことだけど、やはり慣れない。パンツの中のぬめりは、汗なのかそうじゃないのかも区別がつかない。 夢精ってのは、本当にみっともない。子供の頃のおねしょとは全く違うのだ。
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