0人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
俺は桜と梅の区別もつかないクソバカらしい。
〝浅見君は…、あたしみたいのと…、したい…?
あたし…も、初めてじゃない、けど。〟
夕凪のその言葉が何度も頭の中でリピートされていた。
彼女がそう言った理由を考える。
してみたい?
〝初めてじゃない〟が矛盾する
俺を彼氏にしたい?
多分それもない。
俺が手当たり次第な事を彼女は知っている。
〝あたしみたいの〟は?
自分が子供っぽいから?
自分に魅力がないと思っている?
多少はそれもあるかもしれないが、何か含みがあった。
3日前、泣いていた理由は?
わからない。
しかし、何かあって、それに起因して俺を誘ったのは確かだろう。
彼女の家から帰って、俺はずっとこんな事を考えていた。
最初のコメントを投稿しよう!