第一夜

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「それは参ったね。そこらの神父にやられても痛くも痒くもないけど、聖女の君にやられたら流石の僕も…ね」 悪魔は肩をすくめて降参のポーズをとった。それでも少女の怒りは収まらない。 「聖女じゃないわ」 「マリア、これでいいかい?」 「えぇ、そうよレノアール」 満面の笑を浮かべた少女ーーーマリアはその手に持っていたものを置いて悪魔ーーーレノアールに抱き着いた。 「レノ」 「何、マリ」
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