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大胆且つ、思いがけない提案を受け、固まる体。
「キズの舐め合い……？」
譫言みたく復唱する俺に、彼女は静かに頷いた。
「俺と……キミで…？」
「……………はい…」
重ねられた手に、ギュッと力が込められる。
「………私とじゃ、嫌かもしれないですけど……その方が、お互いの為になるかと…」
消え入りそうな声で、縋るように言う彼女の様から、かなり勇気を振り絞っている事が分かる。
凄く、いじらしく思えた。
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