《14》

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恋愛は、きちんと段階を経て進めていきたい…… それが俺の中のポリシーというか、拘り。 だから、体の関係からのスタートなんてもっての他。 有り得ないって思ってる。 今回に関しては、未遂だったにしろ、俺の中で順番が間違っている事には変わりない。 通常の状態なら、即断っている筈の申し出だけど…… 「…………うん、いいよ」 深く考える間もなく、すんなり受け入れられた。 「………名前、教えてくれる?」 曇りっぱなしの冴えない表情から一転、彼女は、はにかみながら名乗る。 「真山 ひなたっていいます………あ、はは……なんか照れますね…こーゆーの」 彼女は、赤らめた頬を隠すように毛布で顔を覆った。
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