《15》

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最初は、ただの慰め合い、キズの舐め合いのつもりだった。 キズが疼く時は、どちらからともなく寄り添い、慰め合う。 温もりが欲しい時は体を重ねて、お互いの存在を肌で感じる。 俺とひなたは、そんな都合の良い関係。 お互いに納得した上でズルズルと続けていた筈だったのに…… いつしか本気の恋愛へと形を変えていた。 お互いがかけがえのない存在になる頃には、将来を意識するようにも。
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