《15》

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「…そろそろ……籍を入れるってもんかな?」 俺の呟きに、ひなたが「え?」と、目を丸くさせた。 「結婚、しよっか?」 「え、えぇぇ~?!」 「嫌?それなら、もう少しタイミング遅らせるけど」 「い、や………いやいや………違っ、嫌じゃない!全然嫌じゃない!てゆーか、私で良いの?」 ひなたの慌てっぷりが面白い。 つい噴き出しそうになり、必死で堪えた。 「当たり前じゃん。ひなたこそ、俺で良ければ……だけど」 見る見る内に、ひなたの顔が赤らんでいく。 「わ、私は、央さんが良い……てか、嬉しい…」 赤い顔を両手で覆い隠すひなたを抱き寄せた。 「指輪、買いに行こっか?」 「…………うん…」
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