12659人が本棚に入れています
本棚に追加
「…そろそろ……籍を入れるってもんかな?」
俺の呟きに、ひなたが「え?」と、目を丸くさせた。
「結婚、しよっか?」
「え、えぇぇ~?!」
「嫌?それなら、もう少しタイミング遅らせるけど」
「い、や………いやいや………違っ、嫌じゃない!全然嫌じゃない!てゆーか、私で良いの?」
ひなたの慌てっぷりが面白い。
つい噴き出しそうになり、必死で堪えた。
「当たり前じゃん。ひなたこそ、俺で良ければ……だけど」
見る見る内に、ひなたの顔が赤らんでいく。
「わ、私は、央さんが良い……てか、嬉しい…」
赤い顔を両手で覆い隠すひなたを抱き寄せた。
「指輪、買いに行こっか?」
「…………うん…」
最初のコメントを投稿しよう!