《15》

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俺の事をママをたぶらかす悪者と認識しているのだろうか? 子供には好かれる方だと自負していただけに、軽くショックだ。 直井さんは、苦笑いながら「すみません……」と。 「人見知り激しくて……」 「そうなんだ。ママに似たのかな?」 「……かもしれません」 あれから約10年。 長い月日が経過している筈なのに、彼女はそれを全く感じさせない。 きっと、良い感じに歳を重ねたのだろう。 穏やかな顔付きが、幸せを物語っている。
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