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俺の事をママをたぶらかす悪者と認識しているのだろうか?
子供には好かれる方だと自負していただけに、軽くショックだ。
直井さんは、苦笑いながら「すみません……」と。
「人見知り激しくて……」
「そうなんだ。ママに似たのかな?」
「……かもしれません」
あれから約10年。
長い月日が経過している筈なのに、彼女はそれを全く感じさせない。
きっと、良い感じに歳を重ねたのだろう。
穏やかな顔付きが、幸せを物語っている。
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