科学都市

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外は少し肌寒い 部屋を出た青年は小さく欠伸をしながらエレベーターへと向かう 彼の住む場所はマンションや学生寮の並ぶ――他の建物は殆どないが――区画のマンションの6階、質素な1LDKだが独り暮らしには十分過ぎるくらいだ。 ポケットから手を出し、エレベーターを呼ぶ 2階上で停まっていたそれが僅かな駆動音と共に降りてくる 乗り込んだ青年は1階に行くためボタンを押し、扉を閉じる エレベーターは指示どうりいつもとなんら変わりのない仕事を静かにこなしていた
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