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とある大きな学校のいくつもある小さな図書室。そこの端っこに女の子と男の子の生徒が隣同士で本を一緒に見ていた。 「ここにも詳しく載ってないな…」 銀色の髪で紫色のふにゃっとしたトンガリ帽子をかぶった可愛らしい女の子が言った。 分厚い本に小さく書いてある1ページ。そこの項目には魔女狩りと指していた。 俺はそのページをペラペラとめくり違う項目に変える。 「そうえば魔女狩りの時代もそうらしかったけど何で魔法使いは女の方が多いのかな?」 そのせいかこの学校でも半数以上が女子だ。 俺はそう言うと自分が見ていたページを勝手にめくられてイライラしたのかぶっきらぼうに銀髪の女の子が答えた。 「知らない」 女の子名前は「ステラ」という。 この国で一番大きい学校、「ピスチニシア学校」でトップクラスに成績がよく魔法の才能もピカイチである。そして随一と言われる程の歴史好きであった。 「魔女狩りかぁ…」 ステラは宙を見ながら小さく呟いた。
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