初めの一歩

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私は日曜日まで己一の家に滞在し、帰宅したのは夕方だった。 己一は私を札幌駅まで見送ってくれて、私は後ろ髪を引かれながら改札口を通過する。 その後特急電車に乗り地元の駅に着くまでの1時間弱の時間は、ずっと己一とメールでのやりとりを続けていた。 気持ちが通じ恋人同士になったのに、また私たちはしばらく離れなくてはならない。 「来週も会おう。 また私が札幌に行くからさ。」 そう約束して別れを惜しんだ札幌駅の西改札。 次に会えるのは金曜日。 それまでに私がすべき事は・・・。
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