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失業給付が出るから急いで仕事を探す必要はないと思っていた。
しかしそんな甘ったれた私の考えが変わったのは、皮肉な事に大智との再会が大きく影響している。
自分の将来を考え、必死に就職活動し打ち込んでいる大智。
大学が休みの日曜日もスーツを着用し、地元と札幌を行き来しながら1つでも多く内定をもらおうと努力し続けていた。
ずっと憧れ目標にしてきた保育の仕事。
そんな夢さえも簡単に諦めてしまい、挙句の果てには法の援護に縋ろうとしていた私。
自分が本当に情けなくて、とても恥ずかしく思えた。
だから本腰を入れなくとも、1人で生きていくための最低限の努力はし続けるべきだとあの時思い直したのだ。
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