黄橡色

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収録が無事終わると、俺はいてもたってもいられず愛しいあの子の家に向かった。 粉雪が舞う東京は思ったより交通量が少なかった。 今すぐに家に行ってもいいかとあの子にメールで聞こうと思うたのに、どう書いたら困らせないかと悩んでしまいなかなか文章にならへん。 そのうちにタクシーはあの子の家の前に着いてしまった。 マンションの入り口に入ったものの、相変わらずモヤモヤした頭のままの俺。 突然来てしまった事のスマートな言い訳も見つからず、すがるようにあの子の部屋番号のインターホンを鳴らした。
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