呂色

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可愛いあの子を遠目で見ながら幸せ気分に浸っていると、横からあの子に近付いて来た白い影。 「お前その色!俺の昔のイメージカラーの緑やんけ」 …………。 ええぇーーー!? そっちぃーー!? いやいや。 緑色といえば、俺!! でしょ!? なのに、可愛いあの子は否定も肯定もせんとニコニコ笑顔で色白の人を見とる。 え?え?そうなん? 頭が混乱状態の俺をしり目に、 「あいつはホンマ俺の事好っきやなぁ~♪」 と言いながら満足気に色白の人がこちらに向かって歩いて来た。 今度は俺とすれ違い様に、 「お前のイヤモニの色、俺の好きな銀色やん。気が合うなぁ♪」 と更に上機嫌になって部屋を出て行った。
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