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「…ムニャムニャ……とんこつ…ちがう…ん、まつざか、ぎゅ~…」
ーーガチャッ
「姉…何時まで寝てんだよ。さっさと起きろ」
ーーバシッ
「…あだっ?!……っにすんのさ。キョウ!」
あんのバカ、姉の頭加減なくシバきやがった!
人がせっかく松阪牛堪能しようとしてたのに……
「…ゆ、許さんぞ!末代まで呪ってやる!」
「呪っても良いけど、3秒以内にリビング行かねぇと姉の朝飯俺が食うからな。」
そう言い残してさっさと部屋から出て行こうとする我が弟、桔梗(キキョウ)に枕を投げつけるが、ギリギリで扉を閉められ枕はボフッと間抜けな音を出して扉に激突。
「あんのドS弟…一体誰に似たんだか…」
寝癖でボンバーになった髪をワッサワッサと掻きながらベットから立ち上がる。
大きく欠伸すれば同じく大きく伸びして、最後に数回屈伸。
おぉー、ボキボキ鳴ってる。
膝めっちゃボキボキ鳴ってるわ笑
「ふぃ~…スッキリ。…ハッ!あ、朝ごはん!」
早く降りないとあの馬鹿に食われる!
慌てて部屋を出てリビングに入ると、僕のハムエッグに箸を伸ばすキョウの姿。
「待てキョウ!早まるんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!」
「……フッ……一足遅かったな。コイツは俺様が貰って行くぜ」
そう言って掴んだハムエッグを頬張るキョウ。
「……ハ、ハムエッグぅぅぅぅぅぅぅうっ!」
エッグゥゥッ!!∧∧
(゚Д゚ ,)⌒ヽ
U‐U^(,,⊃'~
僕の叫びは虚しく我が家でこだまするのみだった…。
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