0人が本棚に入れています
本棚に追加
見上げた夜空
それは、漆黒に染まる
空虚で、虚無に満ちた世界
果てしなく広がるソレに
星というシールが幾つも、幾つも…
ソレは夜、幾度もくる、夜
今日も過ごす、夜
友と過ごした夜
花火があがった夜…
僕たちは、見上げていた
星がたくさん輝いていたあの空を…
そのことを、今でも覚えている
かけがえのない、時間だったから
僕にとっては、永遠の記憶
友と交わした約束
夜に誓った
「また遊ぼうな」
別れを告げた、夜の下
僕は、再び空を見上げた
銀と漆黒がハーモニーを奏でる空を
尾を引いた
一味ちがう銀の星が
滑らかな弧を描きながら
銀と銀の合間を縫うように
漆黒の空を裂いて消えていった──
最初のコメントを投稿しよう!