第1章

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見上げた夜空 それは、漆黒に染まる 空虚で、虚無に満ちた世界 果てしなく広がるソレに 星というシールが幾つも、幾つも… ソレは夜、幾度もくる、夜 今日も過ごす、夜 友と過ごした夜 花火があがった夜… 僕たちは、見上げていた 星がたくさん輝いていたあの空を… そのことを、今でも覚えている かけがえのない、時間だったから 僕にとっては、永遠の記憶 友と交わした約束 夜に誓った 「また遊ぼうな」 別れを告げた、夜の下 僕は、再び空を見上げた 銀と漆黒がハーモニーを奏でる空を 尾を引いた 一味ちがう銀の星が 滑らかな弧を描きながら 銀と銀の合間を縫うように 漆黒の空を裂いて消えていった──
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