-二章 願-

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「ねぇねぇ烈火っ」 「ん?」 授業もSHLが終わり、私はすぐに烈火のもとに駆け寄った。 すでに帰り支度を終えた烈火は「何?」と首をかしげる。 「えっとね。今日はクラブ体験、行く?」 「うん。もちろん」 笑顔で話しかけると烈火も笑顔で返してくれた。 どこ行く?と問いかける。 すると烈火はもちろん…と言って言葉を止めた。 二人で顔をあわせる。 「「剣道部!!!!!」」 二人でそう声を合わせて笑った。 それから教室を出て、剣道場へと向かう。 私達はずっと剣道をやってきた。 小さい頃から道場に通ってたけど、その道場が今年で潰れてしまった。 だから高校からはクラブでやろうと決めて剣道部の強いこの高校に入学した。
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