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「おっし。よーこそ聖桜花学園剣道部へ!!えーっと」
「藤本悠です」
「向坂烈火です」
部員の皆が私達の周りに集まってくる。
話しかけてきたツンツン頭にタオルははちまきのように巻いた筋肉質の人に名を名乗った。
「悠に烈火か!おれは3年の佐之雪也(サノ ユキヤ)よろしくな!」
ニカッと笑って名乗った佐之先輩に二人そろってよろしくお願いします。と礼をした。
次に
「俺は同じく3年の永島信也(ナガシマ シンヤ)よろしくな」
声と共にぽんと優しく後ろから頭を撫でられる。
振り向くと其処には優しそうな人が私に向かって微笑んでいた。
「オレは藤森海斗(フジモリ カイト)お前らと同じ一年生。よろしく」
打ち合いを終えた直後に話しかけてきた可愛い男の子が続けて言う。
「ほら、一君も!!」
「うむ、…山口一(ヤマグチ ハジメ)二年。風紀委員長だ」
藤森君に促され、彼の隣に居た「物静か」という言葉は何よりも似合いそうな長い黒髪を根元でくくった男の人が名乗る。
「僕は、別に分かるよね。二人とも……でもまあ形式として一応言っとくね。剣道部副部長。ついでに生徒会副会長やってます。沖浦です。これからよろしくね」
ニコッと微笑んで沖浦先輩は私の頭をなでる。
その温もりにさっき永島先輩が撫でてくれた時には感じなかったものを感じた。
「オレは、土方誠(ヒジカタ マコト)。剣道部部長、生徒会長だ。女だろうがしばらく剣道をやっていなかったろうと手加減はしねぇ。覚悟してろ」
「「はいッ」」
こうして、私達の高校生活が始まった。
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