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女は右手にナイフを持つ。 鈍く光るナイフの刃が、それを恐怖で見つめる者の目に映る。 「あなた…もっと一緒になりましょう…」 ナイフの刃が胸に刺さり、胸を開いていく。 血の気の無い体から血は飛び散らず、すんなりと女は目的のモノを切り出す。 「あなたの心臓…さっきまで熱く動いていた、あなたの心臓」 女は心臓にも頬摺りする。 頬が男の血で染まり、益々女の服が血に染まる。 「さぁ…一つに…」 そう呟くと女は心臓に赤く染まった唇をつける。 舌で心臓を舐め、心臓にかじりつく。 たらりと口元から、赤い液体が流れ出て胸元を赤く染めた。
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