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女は、次々に内臓を切り取り、それに頬摺りをすると口付けをし食べる。 くるりと振り向くと、それをじっと見る者を見て微笑んだ。 赤く染めた口元をニヤリとし微笑む姿に、その者は怯えた。 恐怖から動けないその者に、女は削いだ肉を持ち見せた。 「ほうら、お食べ…お父様よ」 「ひっ…」 女の持つナイフが鈍く光り、赤く染まった手と光がその者の目に焼き付く。 「ぃ…ぃゃ…」 「あぁ…お父様は嫌いなのね。じゃあ、お母様が良いかしら?」 女は怪しく微笑むと、逆さ吊りにしたそれにナイフを刺した。
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