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突然聞き慣れない鐘の音が鳴り響く。
綺麗な音…
彼女は何かを思い出したようで少し慌てているようだ。
「これから職員会議なので戻りますね。 その後に師匠の紹介がありますから、それまでに来てくだされば大丈夫です。」
どうやら皆の面前で自己紹介をしなければならないようだ。
そういうのは昔から苦手なのだか…
8:10までに職員室に入ればいいようだ。
今が7:06…まだ少し余裕がある。
「なら少し辺りを回って見ることにしよう。 ただでさえ無駄に広い学園だ。探索するにはもってこいだろう。」
聖立高は霊峰セントガーデンの麓に建てられた大陸第三位の学園で、高等部だけで所属生徒数が総勢約4000名にもなるマンモス校である。
…とはいえ全員がこの学舎で生活するわけではなく、半年もすると各地にある支校・分高に次々と移っていく。
最終的に聖立高の学舎で卒業するのは大体十分の一程度。
いわゆる『エリート』と呼ばれるもの達だけが残る。
俺からすればエリートと呼べる奴は知っている限りでほんの数人なんだがな…
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