教師としての小さな一歩

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師匠… 相変わらず面倒臭そうないつもの態度でした。 確かに似合わないと思いますけどね、この場所で教師だなんて。 でも、私の知る限りあの方以外に素晴らしい指導者を知りません。 だって… … それに… リリー様。変わらず神聖な方でした。 あのまま話していたら私は泣いていたかもしれません。 怒っていないだろうか。 本当は抱きつきたかった。 あやして欲しかった。 でもそれは叶わない事。皆で決めた事。 過ちは繰り返さない。 そのために勝ち取った今なのだから。 … アイシャは彼に頭を下げると校舎に向かった。 なんて紹介しよう。お二人のことを… これから少しの間過ごす学園生活を楽しむかのように笑いながら。
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