先生、事件です。

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それにしても無駄に広いな、ここは。 いくらあの領主のワガママとはいえこれだけのものを短期間で… あいつのワガママか。 ダメだ、笑ってしまう。 … 「そうだ、あいつだよ。この前話しただろう?」 … 「今日は新入生入学式典だからきっと来てるだろうさ。 あいつの性格からして何かしらやらかすとは思うけどな。」 … 「珍しいか?俺が楽しそうなのが。 これでも毎日楽しく過ごしてたんだがな。 まぁ、今日から色々経験していくだろうから楽しみにしておけよ。」 特に目的もなく学園を歩いていた。 入り口に溢れていた人集りを抜けると校内は静かで清らかなイメージを感じる。 建物もまだまだ新しく、広く維持も大変だと聞いてはいたがとても綺麗に管理されているようだ。 確かにここに通うことはステータスとしては高いのだろう。 そんな印象だ。 少し進むと広場に出た。 男の声だけが小さく響いている…
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