先生、事件です。

3/25
前へ
/49ページ
次へ
普段あまり外に出歩かなかったから、少し新鮮な気持ちになる。 それに彼はなんだか楽しそう。 いつも笑ってはいるけれど、今日は特に。 それに以前私が寝る前に聞かせてくれた『ワガママ王子の奮闘記(仮)』はホント面白かったもの。 その彼がここに来ると聞いていたから、私も実はワクワクしてた。 少し歩くと大きな広場に出た。 まだ誰もいないみたい… …あっ、やっぱり誰かいる。 彼は気付いてないみたい。 気にしなくてもいいんだよと彼は言う。 なんだ、気付いてたんだ。 私の癖だから大丈夫だって。 彼は本当に何でも知っている。 先生になるのは私は賛成ですよ。 苦笑いの彼…
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加