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「冗談…にするかはさておき、お前に確認したいことがあるんだが、…ってかその放出はやめなさい。学生達が気絶寸前だぞ。」
確かに彼女のオーラで周囲の学生達が震えている。
冗談、冗談…彼女は自分にそう言い聞かせると、震えるのを我慢しながら抑えていく。
「全く…。 確かに名前はリリー。お前達は…そう呼ぶべきだろうな。」
そう言うと男は一枚の紙をカバンから出し、彼女に差し出す。
彼女はその紙を恐る恐る見ると、納得したかのようにその紙を男に返した。
「詳しくはまた後でな。それより確認だが、こいつとは基本一緒に行動していくが特に問題は無いよな?」
私もそのつもり…というよりはそうでないと少し困ってしまう。
「はい、構いません。後で教員全員に説明はしますが問題はないと思います。 それにあのアホなら『師匠の言葉は絶対!』とか言いそうですし。」
男は確かになぁと頷いている。
アホはいけない言葉…この前教えて貰ったのにもう破ってる。
後でまた突っつかないと…
更に彼女は続けて、
「生徒達にも伝えますが、あの関係上無理に伝えるのは私でも大変です。 ですが最善は尽くしますし、不測の時には師匠に全て任せますので。」
そう言うと彼女はまんべんの笑みを浮かべて男を見つめている。
本当に信じて任せるのだろう。先程のふざけた感じは全く無い。
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