第1章

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『やっぱ、後悔してんのか』 溜息混じりのケンの言葉に 「そうだな」 俺も溜息混じりで答えた。 それから少しの間、沈黙が流れた。 時間にすると10秒か20秒くらい。 その沈黙を破ったのはケンだった。 『蓮』 「ん?」 『お前の行動が正解だったのか。それとも間違いだったのか俺には分からない』 「あぁ」 『でも、もし俺がお前の立場だったら同じことをすると思う』 ケンの言葉は、俺の罪悪感を少しだけ和らげてくれた。 「そうか」 『あぁ、よし、決定だ』 「あ?」 『俺はお前と美桜ちんに対して、無責任なことだけは言いたくない。だからはっきりと言わせて貰う』 「あぁ」 『今週末、花見すんぞ』 「は?」 『強制だからな。絶対、来いよ』 「……お前、俺の話聞いてたか?」
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