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『やっぱ、後悔してんのか』
溜息混じりのケンの言葉に
「そうだな」
俺も溜息混じりで答えた。
それから少しの間、沈黙が流れた。
時間にすると10秒か20秒くらい。
その沈黙を破ったのはケンだった。
『蓮』
「ん?」
『お前の行動が正解だったのか。それとも間違いだったのか俺には分からない』
「あぁ」
『でも、もし俺がお前の立場だったら同じことをすると思う』
ケンの言葉は、俺の罪悪感を少しだけ和らげてくれた。
「そうか」
『あぁ、よし、決定だ』
「あ?」
『俺はお前と美桜ちんに対して、無責任なことだけは言いたくない。だからはっきりと言わせて貰う』
「あぁ」
『今週末、花見すんぞ』
「は?」
『強制だからな。絶対、来いよ』
「……お前、俺の話聞いてたか?」
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