第1章

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「美桜」 「なに?」 「おはよう」 「おはよう。蓮さん」 この言葉を合図に私達は、また新しい一日を迎える。 「今日はお花見だね」 「そうだな」 「ケンさんが迎えに来てくれるんだよね?」 「あぁ」 「何時に?」 「確か10時って言ってたな。てか、今、何時だ?」 そう聞かれ私は頭だけを起こし、サイドテーブルにあるデジタル時計を見る。 「6時35分」 「まだまだ時間はあるな」 「そうだね。もう少し寝る?」 「眠いのか?」 「ううん、全然。蓮さんは?」 「全然」 「じゃあ、朝ごはんの前にお風呂でも入る?」 「そうだな」 「私、お湯見てくる」 勢いよく身体を起こした私は、ベッドから降りようとした。
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