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「美桜」
「なに?」
「おはよう」
「おはよう。蓮さん」
この言葉を合図に私達は、また新しい一日を迎える。
「今日はお花見だね」
「そうだな」
「ケンさんが迎えに来てくれるんだよね?」
「あぁ」
「何時に?」
「確か10時って言ってたな。てか、今、何時だ?」
そう聞かれ私は頭だけを起こし、サイドテーブルにあるデジタル時計を見る。
「6時35分」
「まだまだ時間はあるな」
「そうだね。もう少し寝る?」
「眠いのか?」
「ううん、全然。蓮さんは?」
「全然」
「じゃあ、朝ごはんの前にお風呂でも入る?」
「そうだな」
「私、お湯見てくる」
勢いよく身体を起こした私は、ベッドから降りようとした。
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