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「舌、唾液を含ませてから出して」
そう言うと、俺を強く睨み付ける。
それがぞくぞくするんだよ。
「まぁ……ヒリヒリしてもしらないよ?」
「は、――んぅっ」
くちゅりと音が部屋に響く。
背中をソファに押し付けて、逃げれないように捕まえてから舌を侵入させる。
俺の唾液と絡み合いながら、それでも口の中を逃げる舌を吸い上げる。
「んっ んぅ!!」
病み上がりの兄さんの両手は、俺を押し返そうと懸命に押すが、俺はびくともしない。
更に兄さんの舌を吸い上げつつ唾液を流し込む。
「~~!?」
卑猥な音を響かせて、口の端から滴り落としながらも、
何度かごくっと俺の唾液を飲み干す。
その喉仏が上下するたびに、誇らしげな、押さえつけて屈服させたような、満足感に満たされる。
「ふぅ な、がいっ」
息も切れきれにそう言うと、俺を蔑むような冷たい目で見上げてくる。
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